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[コラム] 比べてみよう!日本語と英語のことわざ 2014.06.01

日本語にも英語にも昔から使われて来た様々なことわざがあります。
同じ意味でも発想や表現が異なるものもあれば、意味だけでなく考え方や表現まで同じものも!
いくつかのことわざを通して、日本語と英語の思考スタイルを比べてみましょう。


(日本語)早起きは三文の徳
(英語)The early bird catches the worm.[早起きの鳥は虫を捕まえる]

早起きは健康にいいし、勉強や仕事もはかどるから「三文の徳(得)」。
三文の「文」は昔のお金の単位で、ほんのわずかな金額ですが、少しでも得る物があるのだから早起きした方がいいですよ、という意味のことわざです。

早く起きるといいことがあるという考え方は、日本でも欧米でも共通のようですが、
英語の“The early bird catches the worm.”には、「早い者勝ち」というニュアンスも含まれています。



(日本語)壁に耳あり
(英語)Walls have ears.[壁に耳あり]

日本語でも英語でも同じ表現をすることわざで、「こっそり話しているつもりでも、どこで誰が聞いているかわからないから注意が必要」という意味です。日本語では「壁に耳あり、障子に目あり」と続くのが一般的。

一方、英語では似たような表現に“Fields have eyes, and woods have ears.”(野に目あり、森に耳あり)というものがあります。


(日本語)絵に描いた餅
(英語)Pie in the sky.[空中のパイ]

絵に描いた餅は、どんな上手に描かれていても食べることはできません。
空中のパイも、どんなにおいしそうでも手に取って食べることはできません。どちらも実際の役に立たないものや実現する見込みのないことを意味する慣用句ですが、「餅」と「パイ」にお国柄の違いが出ていますね。